副鼻腔炎について
2017.10.10
医薬品情報
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今回の医薬品情報は、「副鼻腔炎」についてです。
副鼻腔炎とは?
鼻のまわりの骨には「副鼻腔」と呼ばれる空洞があり、副鼻腔は鼻の穴(鼻腔)とつながっています。風邪などでウイルスや細菌が鼻腔に感染して炎症を起こし、さらに副鼻腔にまで感染することで副鼻腔炎は起こります。
副鼻腔炎は「急性副鼻腔炎」と「慢性副鼻腔炎」に分けられます。急性副鼻腔炎は、鼻水や顔面痛、頭痛といった炎症症状が起こり、通常は1~2週間で治ります。急性副鼻腔炎が長引いたり、繰り返したりで症状が3ヵ月以上続くと慢性副鼻腔炎と診断されます。
副鼻腔炎の症状
急性副鼻腔炎では、症状として顔面痛がよく起こりますが、痛みの出る場所は炎症の起こっている場所によって異なります。
篩骨洞に炎症が起きた時は目のあたりに、上顎洞の炎症では頬や歯に、前頭洞の炎症では額に痛みを感じ、蝶形骨洞の炎症では頭痛や頭の重い感じが現れます。
慢性副鼻腔炎では、急性副鼻腔炎のような強い痛みが起こることよりも、頭重感や疲労感、集中できないといった症状が現れやすいと言われています。
副鼻腔炎の治療
治療薬としては、細菌を抑えてくれる抗菌薬や、鼻水、鼻づまり、頭痛などの症状を軽くする粘液修復薬や鎮痛薬などの薬を使います。
また鼻吸引や鼻洗浄、抗菌薬などを含んだ薬液を霧状にして吸い込むネブライザー療法といった治療もあります。
終わりに
副鼻腔炎は放っておくと中耳炎や、重い合併症を引き起こしてしまうかもしれないので、しっかり治療することが大切です。
出展
アステラス製薬 なるほど病気ガイドより引用
https://www.astellas.com/jp/health/healthcare/